連休に暇だったんで、初代RaspberryPIで、5G帯 802.11AC のアクセスポイントを作ってみました。

 

レシピ

  • Raspberry PI
  • USB電源 MicroB
  • TPLINK AC600
  • SDカード 4G以上
  • インターネット 有線LAN
  • 無線アクセス出来るPC かスマホ


1.

SDカードに Rasbian Liteを焼いて、LANにインターネットを差し込んで準備しましょう。

適当にログインして、アップデートします。

apt-get update

apt-get dist-upgrade

reboot

 

2.

TPLINK AC600は、Realtek RTL8812AU というチップで動作しています。

このドライバは、Rasbianに組み込まれていないので、導入します。

ドライバービルド環境を構築します。
apt install build-essential git dkms
カーネルヘッダを準備します。

apt install raspberrypi-kernel-headers

ls /usr/src/ で、カーネルバージョンを確認しましょう。

cd /usr/src/
ln -s linux-headers-5.4.51+ linux

ドライバーコードを取ってきます。

git clone https://github.com/aircrack-ng/rtl8812au.git

カーネルバージョンをフォルダ名に追記します。

mv rtl8812au rtl8812au-5.4.51+

ドライバーの設定を行います。

rtl8812au-5.4.51+/Makefile

CONFIG_PLATFORM_I386_PC = n
CONFIG_PLATFORM_ARM_RPI = y

ビルドしてインストールしましょう。

DRV_NAME=rtl8812au
DRV_VERSION=5.4.51+

dkms add -m ${DRV_NAME} -v ${DRV_VERSION}
dkms build -m ${DRV_NAME} -v ${DRV_VERSION}
dkms install -m ${DRV_NAME} -v ${DRV_VERSION}

 

3.

RaspAPをインストールして、見栄えをよくします。

curl -sL https://install.raspap.com | bash

色々と聞かれるので、全部 yes

reboot

 

4.

ブリッジ作ってアクセスポイントにしましょう。

ルーターで良いって人は、ここから先はいりませんよ。

ブリッジ用ツールの導入です。

apt-get install bridge-utils

ブリッジの構築設定です。

/etc/network/interfaces
auto br0
iface br0 inet static
bridge_ports eth0 wlan0
address 192.168.0.6
netmask 255.255.255.0
gateway 192.168.0.1

次に、PCかなんかで、RaspAPに接続します。

無線LAN SSID:raspi-webgui に接続します。

パスワード:ChangeMe

接続先

http://10.3.141.1/

User:admin

Password:secret

 

RaspAPをブリッジ設定にします。

Hotspotメニュー
  Advanced
    Bridged AP Mode -> 有効

後、もしかしたら、DHCPサーバーを止める必要があったかもです。ブリッジにしたら止まったような <- 忘れました。

 

5.

無線LANの5GHz 802.11AC 化

/etc/hostapd/hostapd.conf

driver=nl80211
ctrl_interface=/var/run/hostapd
ctrl_interface_group=0
auth_algs=1
wpa_key_mgmt=WPA-PSK
beacon_int=100
ssid=TESTSSID
hw_mode=a
channel=48
chanlist=100 104 108 112 116 120 124 128 132 136 140
wmm_enabled=1

# N
ieee80211n=1
require_ht=1
ht_capab=[MAX-AMSDU-3839][HT40+][SHORT-GI-20][SHORT-GI-40][DSSS_CCK-40]

# AC
ieee80211ac=1
require_vht=1
ieee80211d=1
ieee80211h=1
vht_capab=[MAX-AMSDU-3839][SHORT-GI-80]
vht_oper_chwidth=1
vht_oper_centr_freq_seg0_idx=42

wpa_passphrase=ChangeMe
interface=wlan0
bridge=br0
wpa=2
wpa_pairwise=CCMP
country_code=DFS-JP
ignore_broadcast_ssid=0

 

reboot で、再起動すれば、TESTSSIDが、飛んでると思います。

RaspAPは、192.168.0.6にて接続します。

 

 

気になる速度は、

こんな感じです。

我が家のダウンロード速度は、有線で200Mbps 出るので、正確な値でしょう。

初代ラズパイ のCPUがしょぼいのと、LANが100Mなので、十分かなと思います。


10月12日

さらにパワーアップして、デュアルバンド化してみました。

 

 

2.4Ghz用に TL-WN725N を買って、これを2.4Ghz アクセスポイント用にしました。

5Ghzと2.4Ghzを両立するには、hostapd.conf を2つに分ける必要があります。

5Ghz用のconfをwlan1.confと名称変更し、2.4Ghz用にwlan0.confを作成します。 wlanの数値は、USBの刺す位置等で変わるので、間違っていたら逆に刺してみて下さいね。

/etc/hostapd/wlan0.conf

driver=nl80211
ctrl_interface=/var/run/hostapd
ctrl_interface_group=0
auth_algs=1
wpa_key_mgmt=WPA-PSK
beacon_int=100
ssid=TESTSSID2
hw_mode=g
channel=4

# N
ieee80211n=1
require_ht=1
ht_capab=[MAX-AMSDU-3839][HT40+][SHORT-GI-20][SHORT-GI-40][DSSS_CCK-40]

wpa_passphrase=ChangeMe
interface=wlan0
bridge=br0
wpa=2
wpa_pairwise=CCMP
country_code=DFS-JP
ignore_broadcast_ssid=0

注意する点は、interfaceが合っていることを確認して下さい。

次に、ドライバをいれましょう。

TL-WN725N は、RTL8188EUSで動作しているらしいです。

ドライバは、以下のコマンドでインストールします。

wget http://downloads.fars-robotics.net/wifi-drivers/install-wifi
mv install-wifi /usr/bin/

cd /usr/bin
install-wifi

 

では、起動時にアクセスポイントを立ち上げる設定をします。

systemctl enable hostapd@wlan0
systemctl enable hostapd@wlan1

5Ghz単独時の設定は、破棄します。

systemctl disable hostapd

 

最後にブリッジを修正して、再起動すれば完成です。

/etc/network/interfaces

修正箇所のみ

bridge_ports eth0 wlan0 wlan1

 

初代、ラズパイなのにデュアルバンドなアクセスポイントに早変わりです。

 

 

 

 

 

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