普通のファイルシステムならddなどしてダンプイメージを使ってコピー等しますが、zfsは、柔軟な方法でコピーする術を提供しています。
もしもの為に、イメージを取っておいたり、他のzfsボリュームにコピーしておくと安心できます。
以下は、ローカルPC内でコピーしていますが、パイプをssh経由で通せば、リモートPCに転送することも可能です。
当然、ファイルに出力することも可能です。
1.コピー元のスナップショット作成
zfs snapshot [ボリューム名]/[ZFSパス名]@[スナップショット名]
確認方法
zfs list -t snapshot
2.コピー先のzfsを作成しておく
zpool create [ボリューム名] /dev/[デバイス]
zfs create [ボリューム名]/[ZFSパス名]
3.コピーします(上書きする場合、-F オプションを付けます。)
zfs send [ボリューム名]/[ZFSパス名]@[スナップショット名] | zfs receive -F [送信先ボリューム名]/[送信先ZFSパス名]
凡例
[ボリューム名]..zpoolにて作成したボリューム名です
[ZFSパス名]..zfs createにて作成したパス名です
[スナップショット名]..スナップショットとして適当な名称です
マウントポイント
コピーした後、適当にファイルシステムにマウントされていますが、指定することもできます。
zfs set mountpoint=[ボリューム名]/[ZFSパス名] [ファイルシステム位置]
Swapの作成
ZFSにSwap領域を作成して、swapとして使うこともできます。
zfs create -V 8G [ボリューム名]/[ZFSパス名] <- 8Gは、8ギガ確保するという意味です。
zfs set org.freebsd:swap=on [ボリューム名]/[ZFSパス名]
zfs set checksum=off [ボリューム名]/[ZFSパス名]
これで、リブートすれば使えます。
もし、リブートできない場合、
swapon /dev/zvol/[ボリューム名]/[ZFSパス名]
で、swapを追加することができます。
逆にswapから削除する場合、
swapoff /dev/zvol/[ボリューム名]/[ZFSパス名]
で、削除できます。